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ハッピーケーキ

ここのクリームが一番おいしい。

昨夜のチョコケーキは、

至福の時間をくれた。


そのケーキ屋さんには

年に数回ほど足を運ぶ。


昨日は晴天の中、

お昼過ぎに扉をあけた。


ガラスの中には、

色とりどりのケーキが

並んでいた。


ホールケーキ目的なので、

選べないのが悔しかった。

チョコの板に

・・ちゃん、12歳の誕生日・・と

メッセージをかいてもらう間、

店内を見回していた。

気が付くと、

少しふくやかな小柄な女性がとなりにいた。


彼女は、

食い入るようにケーキと

にらめっこしていた。


いいなあ・・と思いながら

彼女を見たら目が合った。


きれいですよねえ。

どれも。


ええ、まよっちゃうわ。

と嬉しそうにいいながら

果物の入ったチーズケーキと

サツマイモのモンブランをセレクト。


そして、カードを出してハンコを押してもらい

会計を済ませると

これは自分へのご褒美。

へへっと笑って店を出ていった。

常連さんなんだな。

きっと。


私の分ができた。

小学校6年生のお子さんですか。


ですです、と私。

誕生日をすっかり忘れてて、

頼むのができず今日ですわ。

ハハッと笑ってはみたものの、

向こうは少しあきれた様子。


この年齢って、難しいですよね。

意地っ張りで強情で・・

とケーキ屋さんの女性は

妙に熱がこもっている。


きっと、同じようなムスメさんがいるんかなあ。

なんとかお互いがんばりましょうね。

促されるままに

ですね。

と返し店を後にした。


いくつになっても

多かれ少なかれ壁はあって

心をかき乱される。


人生は雨の日にダンスを

踊るようなもの。

そう、ベニシアさんが言ってたな。


ダンスは踊れんので、

ケーキといっしょに飲み込んで

消化しちゃえばいい。


怒ってケーキ食べる人っておらんよなあ。

ケーキはすごい。

尊敬する。


ちなみに、一番小さいホールケーキでも

6人分はある。

それを、おじいさんとおばあさんに分け

あとはムスメと半分こした。

(夫と息子は食べなかった)


ということは2個食べたってこと。

家族の規模が小さくなると

ケーキの分け前がでっかくなる。

ごちそう様でした。


夕飯

おばあさん

肉じゃが

揚げサバ

たけのこやちくわのかす汁













*ケーキ


特別なろうそく。

炎の色が青や白、

見たこともないような

揺らめく炎の

グラデーションだった。

もち、テンションはあがった。

6本だけど、(ほんとは×2)

多めにみてもらった。

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