ちょっと、きいてよひさちゃん。
これは、聞いてもらわんといけんに。
そう、電話口で
機関銃のように浴びせ始めたので、
こりゃ、来てもらった方がいいなと思い
山奥まで呼んだのは
古くからの友人。
私には、親友と勝手に思ってる人が数人いる。
それぞれに個性がある。
会うたびに元気がもらえる。
エネルギー充電。
よっしゃ。
と、思える人らだ。
彼女はその中の一人。
自分の方がでかいくせに、
うちのコンちゃんとメルちゃんを
たいそう怖がり、
おねがい、お願いだけ近くにこさせんで。
半端なく怖がり、
声がでかい。
もちろん、
コンちゃんだって近寄らない。
気分屋のメルちゃんが、
ちぇっ、なんだいやうるせーな
と言わんばかりに
チロッとこちらをみてしっぽを高くして
あっちに行った。
そんな、めんどくさい友人だが
彼女と話してると
そうだな‥と思うことがよくある。
昨日もこんなことを言った。
お父さんをおいて
自分だけ美味しいもん食べるって
ことができんに。
この言葉に、うーん・・・
とうなってしまった。
友人と、少しだけリッチな食事をしたとき
これは、自分へのご褒美なんで。
時たまだけいい。
お母さんが美味しいもの食べると
家族の食事が美味しくなる。
次は家族もつれてこよう。
こんな風に、
なんか言い訳を考えてる自分を発見する。
別に言い訳なんていらんし、
食べりゃーいいがん。
そう思うけど、
なんか自分だけ・・・という
背徳というか、
後ろめたい気持ちがあるんだろうな。
じゃあ、なんで後ろめたいのか。
そこの深堀はやめておく。
また、気が向いたら考えよう。
彼女の美味しいものとは、
値段や食材の価値だけではなく
心から美味しく食べれん。
ってことなんかな。
後ろめたくない気持ちで
心身共に美味しく食べたいってことだろうか。
うーん・・。
まあ、その話はおいといて
お父さんをおいて・・・
その言葉を聞くとなんて思いやりのある
やさしいヒトだと思うかもしれない。
・・が、彼女は本当に派手に
しょっちゅうそのお父さんと
けんかしている。
とにかく起伏が激しい。
そして、情にもろい。
まさしくジェットコースター女だ。
でも、とてつもなく思慮深く
食事一つ一つに精通している。
たぶん、そんじょそこらにはいないヒト。
お昼がすぎて、
ムスメがお腹が減ったといい
私もそうだなと思った。
わかった、わかった帰るけ。
と言いながらまた話がどんどん・・
なので、
わかった。
じゃあ、つぎな。
はいはい、帰って。
といいながら、
車に乗ってもまだ
話は続き、
わかった、次はそっちにいくけ。
そうしてやっと彼女は帰っていった。
ランチを終えたムスメが一言。
おかあさん、ちょっと言い方が邪険だな。
邪険なんて言葉よお知っとるなと、
思いながら首を縦にふった。
まあいいだけ。
彼女にはいいの。
わかっとるけ。
ムスメはふうーんと返した。
きっと、へんな友達関係だと思ったろうな。
いいんです。
こんなふうでも。
あなたがも少し大きくなったら
わかると思います。
夕飯
おばあさん
*あざみ
とげとげがいたそ。
でも、この赤紫のつぼみは
ものすごく魅力的。
あざみ、好きだな。
根っこが食べられるみたい。
‥掘るのが大変そう。
みるだけでよし。
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