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執筆者の写真まきたひさこ

反抗期

白っぽいグレーに薄灰色の雲。

雨がシトシト。

予報どうり。


娘は、

食パン+卵ペースト+チーズをペロリとたいらげ、

ゆかりご飯を食べて学校へ。

ひととき調子悪く給食も少なめだったが、

回復するや否や、すさまじい食欲。


4月生まれということもあるが、

多分、女子の中では後ろから2番目くらいかなあ。

でかい。・・・ほうだと思う。

でも、寝るときは

「お母さん、すぐ上がってきてよ。マッサージちょっとでいいけしてな。」

とかわいく言う。


そうかと思えば、自分の洗濯物をしまってよと頼むと、

はいはいと気のない返事をして、全然動かないので、

最後だよ、もうイワンケーナ、わかっとるよな。

と半ば脅しのように低い声で迫ってみる。

はいはい。

いい加減にしなさいよ。

で、YouTubeを取り上げる。

そうして、やっと重たい腰をあげてしまいだす。

それも、引き出しに押し込むようにいい加減にやるので

めちゃくちゃ。


この態度を反抗と言わずして何と言おう。

ため息。

深呼吸。

亡き佐々木正美先生はこういう時の一番の解決法は

「安心して反抗できる」

ようにしてあげることで、

子どもは依存と反抗を繰り返して自立していく。

依存=甘え

反抗=わがまま

甘え、わがままを身近な大人に上手に受け止めてもらったり、

目こぼししてもらったりしながら、すこしずつ自立していくらしい。


小学4年生は思春期が始まるころ。

自立に向けての訓練がこれからは日常茶飯事になるのだろう。

いやだな。

私は、佐々木先生のように心が広くない。

特に女同士って面倒なんだよな。

大学生の娘だって、今は埼玉にいるからちょうどいい関係。

やっぱり、距離っているよな。


とは、いっても誰もが多かれ少なかれ通る道。

私は終わり、娘は始まる生殖機能。

次世代の踏み台にでもなんでもなろうと決めていたけど、

そんなかっこいいこと正直今は言えない。


なんで、こんなに試されるのだろうか。

4人の子に試練をもらいダメ出しのようにまた・・。

牧田さんは5人だけ、育児はちょちょいだよな。


全然。

でも、親になって確か24年ぐらいたつけど、

子育てのトリセツは少々わかってきたような。

けれど、双子たちも今年20歳を迎える。

1人は親になる予定だし。

だとすると、親育て?

無限ループは続く。

考えるのはよそうと思う。


気を取り直して夕食。

ジャガイモ、サツマイモ、豚肉、玉ねぎ、グリンピース、しめじを

だしと醤油、みりんで煮たもの。

トマト、シーチキン、ブロッコリー、紫玉ねぎを甘酢であえたもの。

何も入ってないみそ汁。ねぎのみ。



*ウツボ草

この季節ひときわめをひく紫の花。

好きだな、この花。


どうもこの花は漢方にもなるらしい。

効用をみると、かなり優秀な薬草だ。


紫の花が茶色くなってから摘み取り

日陰干しにして、ストックするらしい。

覚えていたら、やってみようかな。



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