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執筆者の写真まきたひさこ

わかったつもり。

ねむいけど、

空が明るい。

6時。

枕元にあった本を手に取る。

「正欲」 朝井リョウ 新潮社


眠い目をこじ開けながら活字を追う。

フェティシズム。

聞きなれない言葉だが、相談に対応している手前

少しは知っているつもりだった。

水フェチ。

・・・なんでもフェチになるとは思ってたけど

これは知らなかった。


『・・・異性愛者だって誰だってみんな歯ぁ食いしばって

いろんな欲望を満たせない自分とどうにか折り合いつけて生きてんの!』

そうだな。


『はじめから選択肢奪われる辛さも、選択肢はあるのに選べない辛さもどっちも

別々の辛さだよ』

生まれた時から心や体が多くの人と違う辛さ。その、多くの人も何らかの理由で無数にある選択肢を選べない辛さ、

辛さに優劣はないよな。


『あってはならない感情なんて、この世にはないんだから』それはつまり、

いてはいけない人なんて、この世にいないということだ。

感情の自由は生存肯定にもつながるのか。

では、生存肯定には感情の自由が必要ということか。

うーん、わからん。


この本の題名を変換すると、性欲がでてきた。

まず、思い浮かべる変換は多分、性欲なんだと思う。

正しい欲か。

なんだろうなあ。

正しさを決める基準はなんだろうか。


多様性とは、

自分にはわからない、想像もできないようなことがこの世界にはいっぱいある。

そんな意味合いの言葉らしい。

下手に分かろうとしたり、理解できるような世界ではないんだと思う。

認める。受け止めることの傲慢さ。

ちょっとばかり知ってるような気になった、自分の無知さが恥ずかしい。

 ―無関心はとてつもない恥になり、ついには罪になるー

                「インターセックス」 帚木蓬生著 より


久しぶりに新鮮な、違う世界に旅をした気持ち。

とは裏腹に、ガツンと殴られたような衝撃。

今日1日は特に何も予定していなくって、

何かに強制されることもなくって、

手に取った1冊だった。

本の帯に、「読む前の自分には戻れない」とある。

確かに。

もどれんわ。


この本手元に置いときたいナ。

久しぶりに思った。


さて、日常にチェンジ。

夕飯の用意がだるい。

けど、作った。

揚げだし豆腐が面倒で焼き豆腐にした。

ナスとピーマンも焼いて、エノキとひき肉のたれをかけた。

昨日の生春巻きのグザイが余っていたのでそれを3倍酢であえた。

白いご飯とみそ汁。


私だけは豆腐とアボカド、ニンジンのライスサラダにした。

さあ、明日から仕事だ。

読書ぐらいしかしてないけど、疲れた。

早く寝ようと思う。


*ヤブラン

斑入りの葉っぱもある。

地味だけど、

なんかいい。


一応ランなので

小さいながらも蘭の形。

花が終わったら、

黒い実をつける。





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