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執筆者の写真まきたひさこ

牡丹観音菩薩









島根県、大根島の日本庭園「由志園」へ。


最後に訪れたのは、

今は亡きおばあちゃんを連れて

長男がまだよちよちの頃なんで

20数年前。 


せっかくの連休。

だらけ防止のために、

早朝6時半に家を出た。

ちなみに私の起床は4時半。


米子のおいしそうなパン屋でモーニング。

べた踏み坂からの

壮大な海をみながら大根島へ。


30分前に到着。

既に数台の車。


開館は10時。

行列。


ネットでチケット購入し、

長い列をひとっ飛びに入場。


ムスメは入るや否や朝鮮人参入りレモネードを注文。

途中から、これ無理。

と、私が飲む羽目に。


入場すると10万輪ほどの

テンジクボタン(天竺牡丹)=ダリア

が優雅に迎えてくれた。


ものすごいボリューム。

ああ、きてよかったなあ。

一歩一歩踏みしめながら、

花々にため息。


ゆっくりゆっくりすすんでいくと、

牡丹観音菩薩がひっそりと佇んでいた。


300年の歴史がある牡丹。

島の経済文化の象徴である一握りの耕地は住民の生活に足りるものではなかった。

然も戦後の疲弊した経済のもとに一増の困窮に追いやられ、

生活は誠に悲惨なものであった。

そこから立ち上がったのが島の女娘の花売り行商である。


華やかな牡丹の花とは裏腹に

粗末なモンペ姿で見栄も外聞も捨てて、

北の果から南の果まで津々浦々に販路を求め

歩き続けた長い長い苦しい歳月・・・


戦後の混乱した時代に、

家計を支えるためボタンの行商をした

女性たちを思い建立されたらしいことが

石に刻んであった。


線香をたむけ手を合わせた。

そして目を閉じると熱いものがこみ上げた。


凛とした、そして力強い

松の姿や緑のじゅうたん、コケ。

これらに新鮮な美を感じながら、

庭園を後にした。


また行こう。

目を閉じるとじーんと響いてくる余韻。

というか、

これってたぶん眠いんだと思う。


夕飯

はまちのお刺身

ナスの蒸し焼き

ナスと揚げの味噌汁


最後までおつきあいいただき

ありがとうございます。

今は19時過ぎですが、

私の電池は切れそうです。


お風呂に入って寝ようと思います。

おやすみなさい。














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