星になった彼女

静かな朝。

誰も起きてない。

だって、午前1時半だから。


多分、少しは寝た。

3時間ぐらい。

まず着替えて、ほうきでささって掃いて、

お茶いれて、本読みながら、

おでんを作った。

ちょっと、難しい本だったので

混乱してきたら、体を動かした。


やっと、4時。

外はまだ暗い。

マイルームの断捨離でもしようか。

こういう時は何かしたい。

紛らわしたいからか。

少しでも気を緩めると泣きそうなので。


彼女が亡くなった。

昨日。

病気だった。

亡くなる3日前、

アロマのマッサージが最後だった。


在職中、私は1度だけ看取りをしたことがある。

夜勤。

オペ患2人をみながらのターミナル。

経験の浅い私はもし自分の親だったら・・と思いながら

最後を看とった。

連絡、処置、記録、業務に忙殺され泣く暇さえなかった。


怒涛の準・深夜勤務が終わり、泥のように眠り

目覚めた時、初めて涙がでたことを思い出す。


彼女を知る友人に報告した。

友人は月の綺麗な夜だね。

と、送ってきた。

・・・お星さまになっちゃったな。

と、返した。


いろいろ思い出すと涙が・・

でも、もう彼女は泣くことさえできないな。

昨晩、掃除をしていて手のひらをきった。

血がでた。

彼女の体にはもうあったかい血が流れてない。

でてくる血を眺めながら、痛みを感じながらも

そう思った。


私たちはみんな死にむかって生きてる。

予行練習のない一発勝負の死に向かって。


世の中たくさん死んでる。

臨床場面でも赤ちゃんから老人まで

たくさんの死に出会ってきた。

けれど、こんなふうに身近に死を感じると

途端に他人事ではなくなる。

そしておもう。

もし、私が彼女だったらと。


最後に彼女に会った時、

ありがとう、といいながら

なんとなく彼女は怒っていた感じがする。

身体的なこともあったし、

話の内容からの怒りでもあった。

でも今振り返るのに、

彼女はもっと、もっと生きたかったんだと思う。

なんで、なんでと、

こんなに、こんなに生きたいのに。

この野郎!!って感じだったんじゃないかな。


彼女の遺影は若くてきれいなお母さん。

彼女を大切に思い必要とした人たちの記憶には

この姿が焼き付く。

永遠に美人さんだ。


生きてるっていうか

生かされてる自分なんだなと改めて気づく。

リアルな死から教えてもらい学ぶことは大きい。かなり。

けど、やっぱり見送るのはしんどいな。

私たちでさえこんななのに、これが身内だったら・・。

明日は最後のお別れだ。

合掌。


*近所のはで干し


実家は牛を飼っていたので、

藁が必要だった。

小さなころからはで干しをやってきた。

はじめは、めんどくさかった。

けど、やるしかない。

いつしか、コンバインが主流になった。

なつかしいなあ。

食べるなら、おひさまの光をいっぱい

受けたお米がいいなあ。

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