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執筆者の写真まきたひさこ

ネコと障害と選挙のこと。

するっと何者かが私の布団に侵入してきた。

メルちゃん。

しばらくすると、

丸くなって寝息をたてている。

そろそろ起きようと思っていたのに。

私が布団から出るとメルちゃんもついてくる。

きっと。

もう少し寝かせてあげたいような。

でも、起きたい。


5時半、そーっとそーっと音をたてぬよう抜け出す。

やっぱり起きた。

猫をなめんなよ。

といわんばかりにすっと布団からでてきた。

階段では降りようとする前の段にいるもんだから

危うく踏みそうになる。


階下ではライちゃんが待っている。

やっと、降りてきたのか。

とでも言いそうな感じ。

やっと、子供から解放されたのに、

次は動物。

命がいっぱいということは試練の連続。


昨夜 季刊セクシュアリティ に

「介護を必要とする人が動物を飼うことをどう思いますか」

 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会 事務局 家平 悟

という記事があった。

京都でのALS患者嘱託殺人にふれて、亡くなった彼女のツイート。

「私はネコが好き。ネコを飼いたいけど自分の面倒もみれないのに、

ネコの面倒まで頼めない」


ALS患者は、徐々に病状が進行し手足はもちろん、口や瞼さえ動かすことが

できなくなる。

意識はしっかりしているのに、思うように動かない。

状態が悪化すると、自発呼吸が難しくなり人工呼吸器を使わざるを得ない。


自分がいることで大切な人の迷惑になってないだろうか。

生産性も、価値も何もないのでは・・。


日本の福祉サービスは本人の介助をすることが基本になっている。

動物や植物の世話をヘルパーがすることは公的にはできない。

介助される側になれば、普通にできていたことを

あきらめて生きていくしかない。

そんな現行制度についての問いかけをしている記事だった。


私が彼女だったら、やりきれない・・・。

迷惑・生産性・価値かあ、

うーん。


自分の生きてる意味がどこにあるのかの問いかけを、

最後まで前向きにさせてくれる環境があるかどうかが、

命を大切にできる「カギ」になるのではないかと思う。


家平さんの言葉。

彼は頸椎損傷で全面介助を要する状態だが、

31歳で結婚し2児の父として東京に在住している。


今日から選挙がはじまる。

ひまなので、衆院選 各党の公約をみてみる。

障害者の文字を見つけたのは2つだけ。

一つは立憲民主だけど、障害福祉そのものではなく

そこにかかわる職員の待遇についてで、

「障害者と健常者が共生できる社会実現のため、

社会福祉制度の改善・拡充を進める」

とあったのは ”れいわ新選組” だけだった。

びっくりしたのは、イヌ、ネコの殺処分ゼロの実現も

掲げていた。

先日の党首討論もチラ見したけど、

切り口するどく、国民の代弁をしているのは

山本さんだったな。


今まで政治には無関心だった。

恥ずかしいくらいに何も期待していなかった。

けれど、まずは関心をもつ。

誰が何をいうか。

はぐらかせず、誠意をもって話しているか。

まずはそこら辺からゆるーく始めようと思う。


*ヒメツルソバ


かわいらしいピンクの花。

雑草よりは・・・ということで

植えてる人も多いよう。

ほんとに、強い花。






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