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執筆者の写真まきたひさこ

ナウシカにはなれないけど

風はひんやりとしていた。

昨日のニュースで今日、花粉が多いといっていた。

花粉が飛ぶ前にコン(我が家の犬)の散歩に行こう。


順調な滑り出し。


時々ランニングしながらどんどんすすむ。

(幸年期、骨粗鬆症のリスクあり、骨に刺激が必要なので時々走る。)

途中、ちっちゃい犬、6,7匹が遠方にいることを確認し、

バッティングしないようルート変更を思案していた。

すると、2,300メートル先にいた犬たちが吠えながらこっちにくるではないか。


えっ、マジ、えっ、やばっ、えっ・・・ややパニック気味に。

私は吠える犬は苦手なのだ。とっても。

チワワみたいなのから、その2倍くらいの犬たちがすぐそこまできてしまった。

あいかわらず、わんわんしている。


逃げてみようか。コンも逃げようとしている、数メートル走ってみた。

逆効果。

逃げれば追われる。

やめよう。

しばし、じっとする。遠くで飼い主が何か言いながらこっちに近づいてくる。

早く来てよ。


すっかり、囲まれる。

小さいチワワが数匹こっちに近づきコンのおしりをかいだり私の膝に足をのっけてくる。

もしかしたら、・・・。仲良くしたい? 

でも残りの数匹は相変わらず吠えている。ウーとかいいながら。


私は、ひきつった笑顔で、犬たちを何とかなだめようと必死だったとおもう。

その時、なぜか ナウシカ が私に舞い降りた。

この子たちはなんでこんなに吠えているのか?

腕なり足なり噛みつきたいのか。

嚙ませたら安心するのか。

ナウシカがキツネリス?だっけ、その子に自分の指をかまれても

ウっと痛さを辛抱して大丈夫、かわいいこ と笑顔で話しかけたあの場面。

そして、噛ませた後キツネリスはその傷をぺろぺろなめていたような・・・。



そうこうしていると、飼い主がきて犬たちは去っていった。

コン、いい子だった。とすりすりして、怖かったなあと話しかけた。


朝からハードだったわ。あったかい番茶をのむ。

この出来事に何かしらの意味付けをしたい私はピピピット

おもいを巡らす。

吠えてる犬。

社会の中にも吠えてる人間はきっといるよな。

吠えたくてもできないひとも。


地域にでて少しずつそういう人とつながる機会をえた。

そして、感じた。

それらの人の吠えたい理由は私に痛みを連れてくる。

時には怒りや悲嘆も。


しんどい。

けれど、そういう声に耳を傾け、痛みを引き受ける勇気をもってみようか。

これまでは、逃げたり、見て見ぬふりをしてたけど。


今日から4月。

桜も満開。

朝、布団から抜け出しやすくなった。

昨日は洗濯機を10回ぐらいまわした。

やわらかい風とあったかい光。


開業してもうすぐ2年。

いろいろ回り道をしたが、そろそろ始めようと思う。








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夏ですね

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