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執筆者の写真まきたひさこ

もう別れてもいいですか 垣谷 美雨

更新日:2022年8月12日

数日前から読み始めた本。

結構な容量なので、

さいごまで読めるか・・。

面白くなかったらやめようと思っていた。


けど、

後半に従ってぐいぐい引っ張られるように

澄子がんばれと応援しながら読み進んだ。


主人公澄子さんの離婚ストーリー。


経済的自立。

モラハラ。

非正規雇用。

自由。

対等。


300ページ近い中に、

女性を取り巻く様々な問題点が

バランスよく配置されていた。


しばらく前に取り上げた本。

「母親になって後悔してる」

ここにもとりあげられていたが、

女性や母親の生きにくさがいくつも

これでもかと羅列してあった。


夫源病という言葉を

この本を読んで初めて知った。


夫源病とは、夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、溜まったストレスにより妻の心身に生じる様々な不定愁訴を主訴とする疾病概念で、医学的な病名では無い。 類似の概念として主人在宅ストレス症候群がある。夫の休日になると妻のメンタルヘルスや体調が悪化する。熟年離婚の大きな原因とされ増加傾向にあると報道された。ウィキペディア


反対の妻源病もあるらしい。


世間体や空気感を重んじる日本独特の

結婚観が離婚へのハードルを

あげているのかとおもいきや、そうではない現実も

知った。


例えば年金は夫婦2人で暮らすことが前提となっているので、

離婚して年金分割するとそれぞれが貧乏になるらしい。

そして、厚生年金は弱い立場の女が収入の多い男に

養われるのが大前提になっているらしい。


社会の仕組みの一部が家族に有利にできていて、

そこから外れると不利になる。

個人の尊厳はどこえやらだ。


お母さん方と話す中で多いのは、

気が付かない夫に対してめんどくさいので

自分でやっちゃいます。

という意見。


気が付かないなら、

気が付くよう話す。

できればあきらめてほしくない。

チョーめんどくさいけど。

小さな問題が少しずつ積もっていき、

おっきくなり修正不可能になることもあるのだから。


私もつれあいとのこれまでの関係で

気が付かないので指摘してるのに、

露骨に嫌な顔をされた経験は数知れず。


言い方がわるかったのかもしれんけど、

2かい3回も同じことをいわせるあんたは

一体何者だと腹が立った。

けれど、言い続ける。

私にはその持久力があったし、

かすかな希望もあった。


そして、ミリ単位だけど変化が見られ

今に至る。


主人公の澄子さんは、

変化のない、そしてその見込みもなく

下女として扱われている状況打破のため。

そして、なにより未来の自分のために

離婚を実行した。


以前友人が大学(有名な女子大)の同窓会に

出席した。

その時皆が話していたこと。

それは、いかにしてパートナーが

いなくなってくれるか。

だったらしい。


本の中にも

死んでほしい。

澄子のつぶやきが何回かでてくる。


同じ空気を吸いたくない。

触られると鳥肌が立つ。

こうなったら、やはりさよならしかない。


悲壮感漂うストーリーではなく

希望と勇気をもらえる小説。

改めて家族とは。

そして夫婦とは・・・。

それにしても、結婚ってなんだろう。

今さらながらに考え込んだ。


夕飯

トウモロコシのバターいため

焼きナス

ゴーヤと豚バラと卵の炒め物

チャーハン

冷やしうどん


*滝


夕方、涼を求めて

滝へ。

水の中にぽかんと

浮かんで空を見る。

いつものことだけど、

リフレッシュできた。

ムスメは石を積んだり

して遊んでいた。

思い出しても気持ちいい。










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