よいしょ。
よっこらしょ。
年とった荒れ地の魔女を半分にしたような
おばあさんがお風呂から出てきて
掛け声をかけている。
夜勤明け。
久しぶりに
株湯の熱湯が恋しくなり向かった。
さすが株湯。
熱かった。
けど、さっぱりと疲れも半減した。
お先です。
と、いいながら風呂場を後にした。
どすんと腰かけて涼んでいると
おばあさんがでてきた。
そんで、
大きくため息ひとつ。
どっこいしょ。
脱衣かごをとるときに。
それを置くときに。
自分が腰かけるときに。
とにかく掛け声の多い
ばあさん。
掛け声がいりますねえ。
笑いながら話しかけると、
だあで、一つ一つになあ。
あああ、年とってなあ・・・
と話し始めた。
笑うと顔がぐしゃぐしゃになって
ほっぺが赤くてかわいらしいばあさんだった。
では、お先に。
きいつけてかえんないよ。
じゃあ、またな。
そう言って脱衣所を後にした。
他愛もないひとときの会話。
でも、こんな風に見ず知らずの老人と
しょーもないことを話す時間が
私は好きだ。
今日はよく働いた。
夜勤明けに乳児訪問にいき
数年ぶりの再会で喜び
心地よいお風呂。
ムスメが帰ってくる頃は
たぶん布団の中だろう。
ではおやすみなさい。
夕飯
おばあさんに頼んだ。
*クリームみつまめ
よくいくもうひとつの
うどん屋さんにあるデザート。
緑のぎゅうひも2個ほど
のっているが食べた後にパシャした。
黒蜜、赤えんどう豆、寒天、白玉
リンゴ。
何気ない組み合わせがこれまた
絶妙だと思う。
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